キエスタ ブログ

2025-03-30 00:08:00

弘明寺を巡る縁

娘が受胎した。

人間の魂は誕生前に魂界から地上を観察して自らの両親となる男女が出逢うための運命に関与するという。

僕が誕生した時、父親となる人はアメリカ軍駐留の三澤基地で、ベトナム戦争から帰還した米兵に真珠を売る仕事をしていた。そして母となる人は辺鄙な故郷を疎み都会に憧れていた。その2人は映画館の隣席で出逢い、結婚へと至った。

僕の娘が魂界から自らの両親を探していた頃、僕は映画雑誌の仕事をしていたが、30歳になった年に、社会生活を捨てて出奔しようとしていた。その時に或る女性が僕を引き留め、あれよあれよと結婚するに至った。

あの時に僕を引き留めた運命に関与したのが、その後に僕たちの間に生まれた娘だったのだ。娘の魂が関与しなければ僕は世捨て人になり、とっくにのたれ死んでいたかもしれない。

娘の魂が母親として選んだ女性は横浜の弘明寺近くを実家に持つ人だった。なおかつ、僕が18〜22歳まで交際した女性の実家も弘明寺近くであったのだ。

この弘明寺は空海を開祖とする伝説があり、十一面観音と大聖歓喜天を祀っている。僕は後に、娘が母親として選んだ女性と離婚した時に、弘明寺の大聖歓喜天に自分の将来を祈願して、その後の人生で辛酸を舐めるエライ試練をいただくことになる。

 

話を戻すと、僕と元妻は子どもを受精する時をしっかりと準備して実行し、娘の魂が元妻に受胎した時には、僕は確かに天空から大いなる力が流れ込んでくるように感じたものだった。

娘が誕生する時期に僕らは元妻の実家の近くに転居した。そこは、大戦中に日本軍と戦って戦死したイギリス兵たちが葬られた英連邦墓地のすぐ近くであり、また権太坂という地もすぐだった。

その権太坂に、洋子さんの両親の家があった。

話をはしょると、後々に洋子さんは弘明寺近くに職場を持つことになる。また、洋子さんの両親は離婚して、洋子さんは父親と絶縁することになるだが、その父親は最期に弘明寺の町で亡くなる。

そうして僕は42歳で離婚し、娘と二人暮らしの父子家庭になるのだが、紆余曲折して洋子さんと出逢うことになったのはその20年ほど後になる。

このように、或る土地、そしてその地に祀られる神仏存在が、生まれてくる魂と協働しながらに人間同士の縁に関与してくるわけである。

僕の娘が受胎した子どもは今年の10月に誕生予定だ。この子もたぶん、弘明寺とも縁があることだろう。

IMG_8057.jpeg写真は昨年度末の弘明寺観音