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シュタイナー『霊視と霊聴』on-line読書会
シュタイナーの『霊視と霊聴』には、現在の混迷する現実世界を迷わずに生き抜いていくための精神的指針となる示唆がふんだんに描かれています。
この本をじっくりと読み解き、心情を込めて精神世界を探求することで、私たちは豊かな叡智を心の奥底に抱くことができるようになるでしょう。
シュタイナーの精神世界をご一緒に探求しませんか。シュタイナーの著作にご興味のある方はどなたでもご参加できます。
【開催時刻】毎月 第2土曜日20時~22時 zoom開催
【参加費】1回2,000円
【講師】石川潤一(シュタイナー研究家/公認心理師/精神保健福祉士)
石川洋子(精神科認定看護師)
【主催】メンタルヘルス・コミュニティ探求の家
【申込】探求の家WEBサイトよりお申込みください
https://chiesta.org/reservation/event/detail/37130
シュタイナー『霊視と霊聴』on-line読書会 7月11日要点(前半セミナー部分)
この読書会では、シュタイナー『霊視と霊聴』24~27ページを読み進めながら、霊的認識のための「六つの修行方法」を中心に、その意味を参加者との対話を交えながら丁寧に考察しています。特に「思考とは何か」「思考をコントロールするとはどういうことか」を、日常の具体例や教育・対人援助の実践と結び付けて掘り下げています。
主な内容
この回では、シュタイナーが示す六つの修行方法が順に取り上げられます。
•思考のコントロール
•行動のコントロール
•忍耐(平静さ・冷静さ)
•あらゆる存在を理解するための寛大さ
•新しいものへの囚われのなさ(傾聴・信頼)
•それらを土台とした内的調和と自由
1. 思考のコントロール
最も時間をかけて議論されたのは「思考の支配者になる」とは何かという点です。参加者との対話を通じて、
•思考と感情・印象・記憶はどのように違うのか
•人は印象や経験によって容易に思考を変化させてしまうこと
•思考に振り回されるのではなく、一つの対象に集中する訓練が必要であること
などを検討しています。シュタイナーの文章そのものを深く読み込むこと自体が思考訓練になるとも説明されています。
2. 行動のコントロール
第二の修行では、自分の立場や職業によって決められた行動ではなく、「自分自身の発意」による行動が重要であると解説されています。
講師は、
•朝決めた時間に起きる
•自分の意思で学習や読書会に参加する
などを例に挙げ、自主的な行動が霊的成長につながるという考えを紹介しています。
3. 忍耐
忍耐は単に我慢することではなく、
•喜びや苦しみに振り回されないこと
•平静さ・冷静さを保つこと
•外的な出来事に対して落ち着いて判断すること
であると説明されます。
会社の減給通知など現実的な例を挙げ、冷静さを失うと判断や行動まで乱れることを示しています。
4. 寛大さと他者理解
第四の修行では、あらゆる存在を理解するためには寛大さが必要であると説明されます。
イエスが「腐った犬の美しい歯」を見たという逸話を引用し、
•嫌悪感を抱く対象にも良い面を見いだすこと
•相手の長所や可能性に目を向けること
が重要だと述べられます。
参加者は福祉・対人援助の経験をもとに、問題行動だけを見るのではなく、その人の強みや本来の姿に目を向けることの大切さを具体例で語っています。
5. 囚われのなさと傾聴
第五の修行では、
•自分の先入観をいったん脇に置くこと
•相手をすぐ評価・反論しないこと
•真っ白な気持ちで話を聴くこと
が「信頼」の態度であると説明されます。
講師は、他者への信頼があるからこそ真に傾聴できるのであり、先入観や軽蔑心があると相手を理解できなくなると述べています。
6. 内的調和と自由
六番目では、これまでの五つを身につけることで内的調和が生まれ、その先に本当の自由があると説明されます。
ここでいう自由は単なる好き勝手ではなく、
•思考・行動・感情を自律的に保ち
•他者への寛大さや信頼も備えた上で
•自分の中心から自由に行動すること
であると整理されています。
読書会の特徴
この読書会は一方的な講義ではなく、参加者へ問いかけながら進められています。
特に、
•「思考とは何か」
•「寛大とは何か」
•「自由とは何か」
について、教育・福祉・日常生活の具体例を用いて対話を重ね、シュタイナーの文章を現代の実践に結び付けながら理解を深める構成となっています。
今回の区切り
最後に講師は、六つの修行方法によって「本性の分裂」を避け、精神生活にリズムを与えられるという本文を紹介したうえで、この日の読書は27ページ付近までで一区切りとし、休憩後に参加者同士の感想・討議へ移ることを案内しています。